念願の1部昇格!

 令和4年11月20日(日)、少し冷たい雨降る朝、秋の新人大会を迎えました。春と秋、年に二度行われるリーグ戦(通称:部別)。今大会は、2年生中心の新チームで臨む試合となりました。会場は南海堺東駅からすぐの大阪府立三国丘高校で行われました。第1試合は、三国丘高校と金蘭千里高校の試合の審判を務めながら、その後の2試合に備えました。
 第2試合、私たちの初戦となった三国丘高校戦での出だしは、アップ不足と緊張のため、選手たちの動きが悪く、すでに1勝を挙げた相手に一気に点数を取られてしまいました。少しでも試合の流れを変えようと選手交代をしましたが、流れは変わらず、10-25の大差で1セット目を落としました。しかし、セット終盤にかけて、徐々に動きが良くなり、雰囲気が変わるのを感じた選手たちは、第2セット始めから調子を取り戻し、コートで躍動し始めました。レシーバーが拾い、エースのスパイクでリズムに乗り、最後はピンチサーバーの連続サービスエースで、このセットを25-16で取り、フルセットに持ち込むことが出来ました。
 続く第3セットも、勢いに乗ったまま得点を積み重ねていきました。セッターのトス回しで相手を翻弄し、相手に一度もリードを許すことなく、25-18で大きな1勝をつかみ取りました。
 170センチ台の選手を複数揃えた三国丘高校との対戦だったため、この試合に勝つことは厳しいかもしれないという思いもありました。しかし、キャプテンが選手たちを終始鼓舞し続け、コートとベンチと応援席が一つとなって貴重な白星を挙げることが出来ました。

 15分後に迎えた第3試合。本校にとっての2試合目です。春の部別では、1勝した後の2試合目で敗北を喫し、涙をのんだ苦い思い出がありました。金蘭千里高校との試合は、選手も顧問も4月の悔しい思いを胸に臨んだ試合でした。
 1セット目、序盤に大量リードをしながらも安心感からか、連続ミスで中盤に追いつかれてしまいました。ベンチは、選手たち自身でゲームを立て直せると信じ、敢えてタイムアウトを取りませんでしたが、見事その期待に応えてくれました。相手の180センチ台の選手が前衛に来た時には、なかなか思うように攻め切れなかったりもしましたが、選手は自分たちで思考し続けました。エースだけに頼らず、サイドからの攻撃やセンターからの速攻を織り交ぜた攻撃が功を奏し、1セット目25-16、2セット目25-17と、ストレートでの勝利を収めることができました。

 2勝0敗、2部優勝、そして念願の1部昇格となりました。本校女子バレーボール部始まって以来の快挙であり、日ごろの練習の成果と、選手たちの成長を見ることができた1日となりました。体育館を出てみると、雨はすっかり上がり、少し強い風が吹いていました。自然も、彼女たちの勝利を祝福してくれているようでした。

 次の部別は2023年4月、舞台は大阪の強豪チームが揃う1部リーグ。1セット、1点を取ることすら簡単ではないと思いますが、勝利を目指して努力し続け、1部の常連校に名を連ねることが出来るように頑張っていきたいと思います。