進路学習プログラム

4つのカテゴリーで行う進路学習プログラム

職業、必要な学問、その学問を学ぶことのできる学部学科などを系統学習。こうした学習の中から、自分の興味のある、そして目標とする「仕事」や必要な「学問」を発見。自分の将来を考えるうえで必要な知識について学びます。

A.進路を考えるために必要な一般的な知識の獲得

自分の将来を考えるうえで必要な知識を獲得します。職業、それに必要な学問、その学問を学ぶことのできる学部学科などを系統立てて学習。こうした学習の中から、自分に興味のある、目標としたい「仕事」「技術」「大学」「学部」を見つけていきます。

B.スタディーサポート

スタディーサポートでは、点数などの表面的な結果だけでは判断せず、日常の学習時間や学生生活などを総合的にチェック。年2回行うスタディーサポートの結果を見ながら、担任と面談します。アドバイスを行い、生活や学習習慣を改善していきます。

C.進路講話

進路指導のノウハウを生かして、大学入学の現状を分析しわかりやすく説明をします。この講話を通して、自分の志望する大学や学びたい学部についてのイメージを明確にしていきます。

D.定期考査への学習目標の設定を振り返り

学習の基本は毎日の授業です。その授業の理解度を測るのが定期考査。テスト前の約1週間、試験の範囲や目標を確認し、試験勉強へのモチベーションを高めます。テスト終了後は、その結果を振り返り、次の考査に向けてどのように改善していくか、姿勢や目標を考えていきます。

卒業生からのエール

障害を越えた、バスケへの想い。

生まれつき右足の骨に障害があったのですが、小学校時代からオリンピックを夢見るほどバスケットボールが大好きでした。ドクターストップを宣告され、手術したのが中学2年の夏のこと。
ちょっと練習するだけで足が捻挫のように腫れていたから、その日が来るのは自分でも覚悟していました。でもなかなか受け入れることができず、毎日泣いて泣いて。
マネージャーやトレーナーでもいいかとあきらめかけたところ、母が「どうせ見ていたらやりたくなるでしょ。だったら車椅子バスケをすれば?」と。その一言をきっかけに、この競技を始めました。やってみて分かったのは、格闘技並みに当たりが強いこと。機械音が響き、火花が散り、タイヤの焦げる匂いがする。
そんな普通のバスケと違う感覚が新鮮でした。
でも何よりも、単純にバスケができる喜びが大きくて、すぐに夢中になりました。高校1年でオーストラリア遠征に参加。外国人と試合する中で、小さいころの夢だった「日本代表になって世界に出たい!」との想いに再び火が着いて、クラブチーム「カクテル」に入団して本格的に取り組むようになりました。

周りの応援も力に変えて。

阪南大高に入学したのは、車椅子バスケへの理解も大きかったです。
クラブチームでの活動が中心なのに、バスケットボール部に所属させてもらえて。たまに練習に行けば、迎え入れてくれる雰囲気があたたかくて。マネージャーの友人がパスを投げてくれたり、練習の手伝いまでしてもらいました。また、海外研修でニュージーランドにホームステイし、語学だけではなく人の多様性も学べました。
いろいろな価値観を許容できるようになった経験が今、チームメイトとの意思の疎通にも役立っています。車椅子バスケと出会って実感するのは、夢は叶うということ。その夢は変わってもいいんです。私もオリンピックからパラリンピックへ変わりました。でも夢を叶える過程で努力していることには変わりない。その努力はいつか違うカタチでも報われると思うのです。もうひとつ、夢は語ることが大事。周りに言えば応援してくれます。そのたびに「あきらめたらあかん」と思えるじゃないですか。人が助けてくれたら道が開けるかもしれないし。
私には普通のバスケでは得られなかったものがいっぱいあります。こんな人生は歩んでいないはずと、いつも思います。

車椅子バスケットボール選手 カクテル所属
国際コース(現・総合進学コース)平成18年度卒業

網本 麻里さん

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