2019年もWe are Sneaker Agesグランプリ大会に進むことができ、結果は昨年に引き続き大阪府知事賞(4位)を受賞しました。
 今年は「奇跡の地球」に取り組みました。アンサンブル、歌詞の意味、その背景、この楽曲に取り組む意味、身体での表現など、いろいろな意味で難しい曲でした。
 阪南大高軽音には中学時代になしえなかったもの、やり残したものを達成しようと目指して来る子がいます。10年ほど前、阪南大高の演奏を聴いたある中学校の顧問の先生が、阪南大高のサウンドを気に入ってくださって、後に、その中学校の生徒がはるばる阪南大高軽音に入部してきました。その生徒がメンバーとして出場したグランプリ大会で、阪南大高軽音はグランプリ校賞をいただきました。数年後、それを見た中学生が阪南大高軽音に入ってきました。その生徒が今年の演奏チームキャプテンを務め、大阪府知事賞を受賞したのです。そんな空気の中で入部してきた中学時代にスニーカーエイジを経験した部員が、クラブの核として頑張ってくれています。
 いろんな学校さんで、スニーカーエイジに限らず、先輩の姿に憧れて軽音楽部に入ってくる例が、きっと多くなってきていると思いますけれど、これはすごい話です。「君が明日になる 君が夢になる」これは西浦達雄さんの「大空のしずく」のワンフレーズで、また、スニーカーエイジ関西大会のキャッチコピーですが、このフレーズを噛み締めることが多くなりました。このような歴史やストーリーを作ってくれている、今のそれからこれまでの部員たちを誇りに思います。また、顧問は、たとえば中学校の軽音楽部で、大切に育てられた顧問の先生の思いをしっかり引き継いで、育てていかなければなりません。
 たくさんのボランティアスタッフが支えるスニーカーエイジ。今回を最後に件のグランプリ校賞を受賞したOGがボラスタを卒業、今年の演奏チームキャプテンが来年度「入学」するそうです。二人は終演後に握手をしていました。夢や明日を受け継ぐ。目のあたりにした瞬間でした。このすべての現象に、私は感謝したい。顧問を続けていてよかった!
 素敵な2019年の締めくくりになりました。2020年、次回のスニーカーエイジに向けて、阪南大高軽音楽部はしっかりとクラブ力をつけていきたいと思います。この取り組みにはたくさんの方々から応援をいただきました。応援くださったすべての方々に、あの演奏をもって感謝が伝わっていれば幸いです。ありがとうございました。