近畿大会3位・大阪府準優勝!

 第64回大阪高等学校バスケットボール新人大会が平成29年1月14日〜2月5日にかけて行われました。
 この大会は高校バスケットの4つの主要な大会(新人大会・インターハイ・国体・ウインターカップ)の1つで、新チームになって初の公式戦です。他の3つの大会とは違い全国大会に繋がる大会ではありませんが、大阪府内の215校の中で4位以上の成績を収めると、近畿新人大会・大阪招待試合の切符を手にすることができます。試合方法についても2段階で行われ、地区大会(東西南北)で上位8校に入った高校が中央大会に進出し、32校で優勝を争います。
 本校は激戦の東地区に所属し、気の抜けない戦いが続きました。準決勝では金光藤蔭高校に惜しくも1点差で敗退しましたが、その日に行われる3位決定戦では気持ちを切り替え、近大附属高校に勝利し、東地区3位で終了しました。地区大会の順位が反映される中央大会は、本校にとっては厳しい組み合わせでした。しかし地区大会での悔しさを糧に、阪南大高らしい心を込めたバスケットを信じて戦いました。そして、南地区2位の賢明学院高校、西地区1位の大阪桐蔭高校、そしてリベンジマッチとなった東地区1位の金光藤蔭高校を撃破し、決勝へと駒を進めました。2試合連続となった決勝は、選手層の差で残念ながら敗退しましたが、2年ぶりの準優勝という結果で大阪府大会が終了しました。
 大阪府大会に引き続き、第27回近畿新人大会が2月18日〜19日にかけて滋賀県大津市で開催されました。
 この大会は近畿2府4県の新人大会で上位の成績(大阪4・兵庫3・滋賀3・京都2・和歌山2・奈良2)を収めた高校が集結し、16校で優勝を争う大会です。
 初戦の相手は奈良県2位の天理高校でした。試合の入りは良いとは言えませんでしたが、粘りのあるディフェンスを目指し、前半で自分たちのペースに持ち込むことができました。最後は相手の反撃に苦しみましたが、全員出場で危なげなく21点差で勝利しました。
 準々決勝となった2回戦は、滋賀県1位の光泉高校との対戦でした。地元開催ということもあり、本校はアウェイの状況でしたが、相手の戦術に対する策が功を奏し、第2ピリオドで主導権を握りました。後半もそのリードを守り、疲れの見える相手に対して平面で戦い抜き14点差で勝利しました。
 準決勝の相手は、12月の全国大会で準優勝を修めた京都府1位の東山高校との対戦でした。2mを超える留学生を2名擁する強豪校で、本校にとっては大きな挑戦となりました。留学生をどのように守るか、どのように得点するかがポイントとなりましたが、その両方をこなすのが難しい試合展開になり、なかなか得点の取れない重たい試合になりました。それでも選手たちは気持ちを切らさず戦いましたが、残念ながらその差が埋まらず敗退となりました。
 新人大会を振り返ると、卒業生の先輩たちより力の劣る今年のチームは、試合が始まらないとどういう展開になるか分からないという状況でした。しかしそのことを他の誰よりも理解しているのが選手たちだと思います。己の身の丈を知り、出来得る全力のプレイをすること、自分やチームのために自己犠牲できる人間性を持つことが良いチームの循環を生んでいるように感じます。しかし、このままではいけません。「下手くその上級者への道のりは、己が下手さを知りて一歩目」スラムダンクの安西監督の言葉のもと、これから更に個人技・チーム力を高める必要があります。
 周りの方々に支えて頂いていることに感謝する気持ちを忘れず、チーム内で切磋琢磨してくれることを期待します。