校長あいさつ

未来を見据え歴史を創る

校長 岸本 尚子

 阪南大学高等学校は「学びの友よ 才能は神よりの業 究むるは君が使命」を建学の精神とし、2024年に創立85年を迎えます。今、求められているのは、歴史と伝統を受け継ぎながら未来を見据えることができる人。そのような人を輩出するため、私たちは時代の変化に的確に対応するとともに、生徒の個性・適性・発達段階に応じた教育を展開しています。
 本校では身につけさせたい力として「知力」「気力」「実践力」「コミュニケーション力」の4つの力を念頭に教育を行っています。「知力」は情報蓄積型の旧来の学習を超えて、ICTを自由に使いこなしながら情報収集と分析を行い、それらを活用して新しいものを生み出す創造力を養います。「気力」は知的好奇心をもって物事に取り組み、新しいことにチャレンジしていく力を培います。「実践力」は勉強や学校行事、課外活動に取り組む中で、計画的に物事を実行していくことで身に着けます。「コミュニケーション力」は仲間との協働的な学びを通して、自分の考えを発信し仲間の声に耳を傾け、ともに新しい価値を生み出すなかで磨いていきます。
 また、本校ではグローバル教育をすすめています。年間を通して、様々な形で受け入れている留学生との交流や学びを通して、グローバル社会で活躍する基本を身に付けることができます。人口減少が現実となっている日本においては、今後外国の人を受け入れ、ともに社会を構成していくことは避けられないでしょう。生身の人と人が交流し、学びあうことによって、複雑化していく社会に対応できる力を身につけていきます。
一方、教員は生徒たちがこれからの社会を生き抜くために本当に必要なものが何かを常に考え、「主体的・対話的で深い学び」を実現するため、授業内容を検討しつつ質の向上に努めています。
答えのない課題が山積する世界の状況に、生徒一人一人が「私」として対峙し、未来を見据えて「自ら歴史を創り出す」ため、4つの力を兼ね備えた人として成長することを目指しています。


阪南大学高等学校 校長 岸本 尚子